生成AIが登場して数年経ち、便利になりました。
タイムマネジメント的にも、手放せない道具となっている人は多いのではと思います。
今日はコーチングの視点で見ていきます。
さて、私はパーソナル・コーチングのコーチを19年やっています。
その間、コーチングの中身もバージョン・アップしてきました。
新しい理論や、コーチングだけでなく必要な周辺知識、タイムマネジメントの専門知識など、
先日資料整理で見返したら、かなりのものが積み上がっていきました。
しかし、AIの登場でコーチングができるようになったら、コーチは要らないのでは・・・?とも思い、自分でも試してみました。(以下は、2026年3月時点での感想です。)
もちろん、私は「人間のマイコーチ」がいます。私の良さも弱さも知ってくれていて、人には言いづらい事もさらけ出せる信頼のおけるコーチです。
AIコーチングと、人間コーチングを比べたときに感じたのは、
結論から言うと、コーチング・セッションは別物だったなということです。
しかしそれは、AIコーチングに否定的というものでは無いです。
AIコーチングも良いところがあります。人間コーチングに求めるものを、そのままAIコーチングに求めたらガッカリは避けられませんが、使い分けるのが得策のようです。
以下にご説明していきます。
まずAIコーチングの良かった所から。
○ 話したことを要約してくれる
的確な言葉で要約してくれたときは、驚きました。
そういう言葉で置き換えられるのね・・・と。
複数の言い換えをしてくれるので、どれかが当たります。
加えて、少ししかしてない話を膨らませてくれるので、話したような気になります。
・・・もしかしたら、話をある方向にリードされているとも取れますが。
○ 人に対する気遣いを使わなくて良いところ
24時間対応OKです。もし友達に相談できないという人がいたら、AIに話すことのハードルは下がると思いました。
時間も内容も気にせず話せますから。
これは大きなバリューですね。
実際、AIを友達や恋人の様に使っている人もいらっしゃるようですね。
AIのトーク履歴は恥ずかしくて人に見せられないと言っていました。
自分が死んだ時、自動消滅してくれるといいのですが。。。
ここからはAIコーチングで感じた違和感について。
× オートクライン
オートクラインは、自分が話すことによって自分が気づくことです。コーチングにおいても、自分の口から出る言葉に驚くことはよくあります。
それが、AIコーチングには難しいかなと思いました。私はChatGPTのマイク機能を使って話したのですが、話終わりに文字を確認して送る動作(SEND KEYを押す)が、思考の流れを中断していたんですよ。
そもそも、人は言いたいことがスパッと言えず、考える間があったり、言いよどんだりすることがあります。最初からきれいな言葉で出てくることはあまり無く、明確な文章が言えている人はモヤモヤはしていなくて、悩みや考えがはっきりしているとと考えられます。(その段階で、かなり悩みの解決は進んでいます)考え立ち止まりながら、言い変えながら話すことが、プロンプトに入れる段階で許して貰えない気がしたんですよね。。。
人間コーチングのような、しっかり自分の考えを頭の中に探索して話せた感じはありませんでした。
× 信頼性
ご存じのように、AIには自分の話した情報は収集されています。
それは恐いなと思い、私も途中で ChatGPTの一次チャットに切り替えました。
しかしそれは、逆に自分の過去の情報も記憶して貰えないということです。
人間コーチングなら、守秘義務の信頼の上で、「いづみさんの強みは、丁寧さと粘りだよね?ここでも、活きるんじゃないですか?」なんて、これまでの私を理解した発言をくださるのが、チャレンジする力になることもあるのですが。
ここは記憶してもらう方向に妥協する人もいるかもしれませんね。
× 自分で考えずに、頼ってしまう感じ
これは私の中の感覚に驚いたのですが、コーチングを受けるつもりで臨んだのに、自分に「答えを貰う、正解をくれるのを待つ」ような感覚が気持ちのどこかに在ったのです!AIコーチにもたれかかっては、自分の考えでは無くなりますよね。「コーチたる者が!」と自分に残念な気持ちや、ヒヤリとした怖さを覚えました。
これも慣れの問題かもしれませんが、こちらの姿勢のあり方、受け止め方が大事ですね。
× 全て肯定される
AIの答えは、大抵上手にやさしく肯定してくれます。
しかし、あまり全部に肯定されると、「本当ですか?」と思ってしまう。
人間コーチなら、ノンバーバルな私の表現を読み取り、「本当にやりたそうには見えないんだけど?」と鋭い所を突いてくることがあるのだけど。。。
本音に切り込むのは、まだ難しいですかね。
× 心からの賞賛ももらえない
人は、相手に影響することを価値としていることがあると思うんですね。
それは人生を揺さぶるような大きな影響でなく、笑顔で食べたらお母さんが嬉しそうだったとか、駅の改札の道を譲ってあげてお辞儀をされたとか小さなことでも、心にぬくもりを持つことができます。
それがコーチングセッション中のクライアント側であっても同じで、コーチに「いづみさん、それすごい!!尊敬だわ~」なんて言われると、相手の心を動かせたような気がして、自己肯定感が、くすぐられます。
AIコーチングは、言葉で肯定してくれても、基本は機械の中で論理的に次に使うべき言葉の確立の高いものを出して来るだけなので、人格のないところから褒められてもねぇ・・・と私は思ってしまいます。
他に、AIコーチングにはプロンプトの設定が大事だけど面倒である、好みに育てなければならないなどありますが、答えを求める方の相談であればAIは強いですよね。
使い分けが肝心だと思いました。
AIをコーチングとして使う時は、「目標ありき!悩みは明確です!」という場合には、壁打ち相手として良いと思います。自分の思考力が落ちないよう、また自分の好みだけに陥らないよう気をつければ、AIも気軽なバディとなるのではないでしょうか。
(ちなみに、この文章は生成AIを使わずに書きました。網羅性を求めるか、人の感性を面白がるかの好みの違いになっていきますね。)