昨年12月に、明日香出版社様より私の4冊目となる新刊が出版されました。

1冊目は、2014年にタイムマネジメント・コーチングの本
2冊目は、ひとり暮らしの人のための時間術の本
3冊目は、日常で使えるコーチング的コミュニケーションの本

そして、今回はコロナを経て働き方が変わり、時間の使い方に悩む方のための本となりました。

ご存知のように私の仕事は、タイムマネジメント・コーチです。
パーソナル・コーチングでクライアントの悩みを聞き、一緒に解決を模索しながら併走してきました。

「その時間をどのように過ごしたいのか?」
「どのように過ごせると、あなたは幸せなのか?」

と、日々の時間の満足度を上げることで、人生の満足度をあげていこうという考えをベースに、コーチングをしています。

時間の使い方とはいえ、悩みは人それぞれですので、満足度をあげるにもアプローチは「これ!」というものが一本あるわけではありません。

いろんなやり方を模索しながらやってきたので、拙著でも挙げていくと50個くらいの項目が出てきたという感じです。

 今回の本には、時間の使い方を考える時に、タイムマネジメント・コーチとして大切だと考えるものから入れたので、「コーチとして(もしかしたら部下を持つ上司、チームを率いるリーダー、人を育成する立ち場の方を含め)人様の時間を扱う者がおさえておく知識」のような本になったとも、思っています。

即効性のあるテクニカルなものもあれば、遅効性ではあるけれど確実に、時間使いが改善されるものもあります。

ピンチのその瞬間をしのぐだけであれば、お金を掛けて人の時間をお借りし、他のすべきことを全て脇に置いて実行すれば、一時的になんとかすることはできるかもしれません。

しかし、一時的な瞬発力だけでかわし続けては、長く続けることはできませんし、気持ちも疲弊していくのでは・・・と思います。

そもそも、瞬発力を発揮するにも、しっかりした準備が必要であったりしますよね。

・・・ということで、時間術って案外時間が必要なものかもしれません。
短期決戦でリバウンドを繰り返すより、長期的に確実に結果を残すものなのかなと。

せっかちな私が言うのも何ですが、その方がムダが少ない気がします。

究極の時短のためにできることは、「普段を整えておくこと」かもしれません。

・大きくダメージを受けず、一晩寝たら回復できるくらいの強さを持つ               (無理をして潰れたり、戦線離脱しては意味が無いですものね。)

・心が傷つくことがあっても、受け止めてくれる人や好きなことなど、癒やす術を持っている

・チャレンジングな、ちょっと無理をしたい場面で、頑張れる体力、気力、環境が支えてくれるとか、

普段を整えておくことで、自分の良い状態で仕事ができて良いパフォーマンスが出来たり、いざというときの無理ができたりするのだと思います。

そして、これらのことは普段からやっておかないと、一夜漬けでは対処できないもの。

だから、タイトルに「~の習慣」がつくシリーズなんでしょうかね。

時間の使い方が完璧!という方はおそらく、この本を手に取られることはないと思うのですが(笑)、自分の時間術も完璧になることはなく、そして「理想の時間使い」自体も環境や役割と共に変わっていくのではないかと思います。

当然ながら私も含め多くの方が、揺れ動く度にちょうど良いバランスの所を探しながら時間の使い方を考え、満足度の高い時間の過ごし方を日々選んでいます

そういう時に役に立つ本であれば、嬉しいなと思います。

滝井いづみ