コーチングでゴールを達成するまでの基本的なフレームを説明します。

GROWモデル

  • 自分の目標を明確にする (GOAL)
  • 自分の現状を知る                (REALITY,  RESOURCE)
  • 目標までのやり方を探す    (OPTION)
  • 意志を明確にする                (WILL)

ゴールを決めて、自分の現在地を知り、ゴールまでのルートを探し、やりきる意志を確認する・・・これはGROWモデルと言われます。流れとしては当然のことで、わざわざモデルにしなくてもと思われた方もいらっしゃるかもしれません。コーチングの場面だけでなくとも、何かをやろうとする際にもこの手順で考えておられるでしょう。

これをフレームとして使う理由は、二人以上で考える場合のガイドとしてわかりやすいことや、考える視点の取りこぼしが少なくなることです。
ひとつずつ見ていきましょう。

1、GOAL

最初の段階で、目指すところを明確にします。

「どうなりたいのですか?」
「どんな憧れや夢をお持ちですか?」
「いつまでに、何が達成できると希望が叶うのですか?」 という内容です。

なるべく具体的に考えていくことがポイントです。
具体的に動かなければ、希望はただの夢です。
「いつ、何が、どのようになっていたら成功なのか?」
基本は、後から成功かどうかの判定ができるようにしておくと良いと言われています。

また、個人のコーチング・セッションでは、最初はっきりした目標を語ることが難しい方もいらっしゃいますが、期待や希望は誰しも持っているはず。コーチはゆっくりと言語化するサポートをしてくれます。

2、REALITY

自分の現在の状況を認識します。
「今はどういう状況ですか?」

すると、ゴールと今とのギャップが見えてきます。
図だとこんな感じです。

GROWモデル1 滝井いづみ

「何が課題だと思われますか?」「どんなトラブルが発生しそうですか?」「ゴールするために必要なことは何でしょう?」など客観的になって現状から考えていきます。この時、ゴールから考えるのがポイントです。現状認識から入ると、発想が現状に引っ張られて狭まってしまいます。

RESOURCE

また、ゴールを達成するにあたり使用できる自分の資源についても考えます。「どのくらい時間をかけますか?」「誰に協力依頼ができますか?」「あなたの得意なことで活かせるものはありますか?」といった人、物、金、時間、能力などを考えます。

3、OPTION

ゴールを達成するため、行動の選択肢を考えます。「どんなやり方が考えられますか?」「今まで上手くいったやり方は?」「やり方を探すとしたら、どうする?」など考えます。ゴール達成への方法は一つではないかもしれません。いろんなルートを考えておきましょう。

4、WILL

行動を決定し、やり遂げる意志を固めます。

「どんなやり方ならできそうですか?」
「最初は何からスタートしますか?」
「このゴールは本当に達成したいものですか?」などです。

行動が決まったら実行し、コーチングを継続しながらPDCAをまわしていきます

GROWモデルは、超基本の型なので、コーチによっては違うアプローチをされる方もいらっしゃるでしょう。そこはコーチの個性です。また、その時のテーマにもよるかもしれません。 ご自身でセルフコーチングをする時にも、GROWモデルを活用できますので、トライしてみてください。