自分の経験から学ぶには、振り返りが必要です。
「終わった~!」で済ませては意味がありません。コーチング・セッションで、「どんな経験だったか?その背景には何があるのか?この学びを活かすには?次はどう動くのか?」など、思考を導くことができます。
「経験学習」という言葉もよく聞かれるようになりました。
知識を与える形の学びでなく、自分の経験から学ぶことを目指したものです。
「コルブの経験学習モデル」という学習サイクルをご紹介します。①経験し、②振り返りをし、③概念化し、④実践するという流れです。(下図参照)
こうして自らの経験を、自分の学びとして昇華させるのです。
振り返り(リフレクションとも言います)は、仕事の結果、試合、試験、人との衝突、最近の自分の成功、失敗、勝ち、負け、取り組み姿勢、プロセスなど様々なものを振り返ります。
経験を「楽しかった」「つらかった」「いい経験でした」とふわっと収めると思い出の1ページで終わります。そこからの学びを得ることで、さらに応用し成長して行けるのです。
やり方として、コーチングなど「話して考える」という方法以外にも、日記などに書く方もいらっしゃるでしょう。スポーツ選手には練習ノートを書いている方もいます。
どちらもメリットがありますが、「他者に話すことで、広くかつ客観的な思考ができる」という点では、「話す」ことに軍配が上がります。本人が語ることによって気づきが得られるコーチングは、適しているのではないでしょうか。
そこの経験からは何も無いと思っていても、話すうちに出てくるものです。
教えるでなく、本人から引き出すコーチングならではのことかもしれません。